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ニューエンジン始動!! (2006/07/23)
『なぜバイオディーゼルなのか?』第2回 (2006/04/17)
2006年仕様について (2006/04/17)
『なぜバイオディーゼルなのか?』第1回 (2006/02/08)
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『なぜバイオディーゼルなのか?』第2回



気がつけば4月…更新ができていない…ごめんなさい。更新が遅くなってしまいましたが、やっと第2回です。


 ディーゼルエンジンの誕生そして現在


 ルドルフ・ディーゼルは、1892年にディーゼルエンジンの基本原理を発表し、翌年(1893年)に特許を取得しております。さらにその翌年(1894年)にディーゼルエンジンが誕生しました。しかし実用化されるまでは少し時間を要し、試行錯誤の結果1898年に実用化されました。実用化されるまでにディーゼルエンジンの熱効率は25%に達しており、驚異的な効率の熱機関であっといえます。初めて自動車にディーゼルエンジンを搭載したのは1924年、ディーゼルトラックとしてディーゼル自動車が誕生しております。ディーゼル乗用車の誕生は、さらに遅れること1936年となっています。


  ディーゼルエンジンが誕生して110年ほど経過していますが、現在様々な分野でディーゼルエンジンは活躍しています。具体的には、トラック・バスをはじめとする自動車、船舶、鉄道、建設機械、発電機(発電施設)、農業機械など幅広く活躍しています。派手さはありませんが生活の基盤を支える分野での活躍が多く、縁の下の力持ち的な存在に感じます。


 なぜ、ディーゼルエンジンは前述のように広く活用されているのでしょうか?その理由はいくつかありますが、高効率、出力レンジが広いことなどが考えられます。特に、熱効率は素晴らしく高く、船舶などに使用される大型2ストローク1サイクルエンジンの熱効率は50%超です。この数字は、近年高効率化されたガスタービンの熱効率(35〜45%程度)を上回ります。また、出力レンジにおいても4馬力〜10万馬力と幅広く、他の熱機関では考えられません。


 一方、自動車用エンジンでは、先に述べたようにトラック・バスといった大型自動車では積極的に採用され、不動の地位を築いています。国内では税制上ガソリンより軽油のほうが安価なため、輸送に用いられるトラック・バスはディーゼルを採用しているように思われますが、原因はそれだけではありません。やはり燃費の良さや強大なトルク、低回転から大きなトルクの得られるエンジン特性が大きく影響しているように思います。ただ、残念なことにイメージはよくないですね。私自身もトラック・バスというと汚い(排ガスが黒い)臭い(鼻を刺すような臭い)うるさい(燃焼音や機械音)というイメージ先行します。しかし、最近の新しいトラック・バスを見るとそのようなイメージを全くといっていいほど感じません。ここ10年で大きく進化したように思います。近年、乗用車からディーゼルエンジンが消えていますが、欧州では昔から積極的にディーゼルエンジンが採用されています。特に、最近の電子制御式高圧噴射+触媒付のディーゼル乗用車はディーゼルの悪いイメージを一掃しそうな気がします。


 次回は、ディーゼルエンジンの問題点をピックアップしていこうと思います。また、専門用語などが今後出てくると思いますが、理解しにくい部分・語句がありましたらお問い合わせ下さい。



2006年04月17日 |
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