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バイオディーゼル燃料とは

バイオディーゼル燃料とは


食用油を原料としたクリーンかつ循環型の環境にやさしいディーゼル代替燃料です。
原料となる食用油は新油(未使用油)・使用済み油を問わず、国内では使用済み油を原料とするものが主流です。一方、欧米では新油を原料とするのが一般的です。


どうやってできるの?
使用済み食用油の場合、まず水やかすなどの不純物を取り除く必要があります。
次に食用油にメタノールと塩基触媒を混合・加熱し、エステル交換反応を行います。
そして、エステル交換反応生成物からグリセリンを取り除き、残存メタノールなどの除去・精製処理を行い、メチルエステルを取り出します。このメチルエステルがバイオディーゼル燃料となるのです。




環境に優しい
バイオディーゼル燃料は、食用油を原料としているのは前述しました。では、食用油の原料は何でしょうか?ご存知のとおり、菜種やとうもろこしなどの一年生植物が一般的です。
植物は、大気中の二酸化炭素を吸収して成長します。よって、そこから作られる食用油のC(炭素)は大気中の二酸化炭素から得たものです。バイオディーゼル燃料であるメチルエステルは、メタノールのC(炭素)もありますが大気中の二酸化炭素から得たものを多く含んでいます。
なんとなく想像できますよね…そうです、バイオディーゼル燃料を燃焼させても空気中の二酸化炭素量はほとんど変わらないということです。
もともとディーゼルエンジンは、二酸化炭素排出量の面ではガソリンエンジンよりも優れています。そのディーゼルエンジンにバイオディーゼル燃料を使用すると大気中の二酸化炭素濃度を保てる可能性が高いのです。

植物を育て大気中の二酸化炭素吸収させる。植物から食用油を作る。てんぷらなどで美味しく使用する。廃油をバイオディーゼル燃料の原料として使用し二酸化炭素を大気に戻す。まさに循環型燃料といえます。




また、軽油を使用したディーゼルエンジンではスモークやNOx、SOxなどの有害排出ガス成分が問題視されますが、バイオディーゼル燃料を使用すると有害排出ガス成分を削減することができます。特に、スモークとSOxの削減率は高く、スモークは70%程度、SOxに関しては90%以上、NOxは5〜10%程度の削減が可能というデータが報告されています。
大気中の二酸化炭素を増やさず、有害排出ガス成分が少ない。クリーンで環境にやさしい燃料といえます。


使用方法は?
バイオディーゼル燃料は軽油と性状が似ているため、通常のディーゼルエンジンにそのまま給油するだけで使用できます。また、軽油に添加して使用する方法もあります。
ただし、100%で使用する場合、燃料中の水分や粘度の違いによる不具合が出る可能性があるかもしれません。燃料フィルタの交換サイクルが短くなるといったこともあるようです。現在、メーカで実験・改良をしているので近いうちに改善されると思います。また、規格の策定も進んでいるようです。

現在、当サークルでの不具合は出ていません。今後も様子を見ていきます。


公道で使用する場合は、税金の関係上必ず都道府県に問い合わせてください。
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