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低燃費レースとは ズバリ自動車の燃費を競うレースです!

もう少し詳しく説明しますと、一人乗りの自作自動車を用いサーキットなどで規定時間内に規程距離(約20km)をいかに少ない燃料で走行できるかを競うレースです。
規定時間は、一般的に平均速度が25km/h以上になるように設定されています。
記録は1リットルあたりの走行距離を算出し、○○○○km/Lとなります。
この燃費を競うレースは、エコマラソン、エコラン、省燃費レース、省エネカーレースなど様々な呼び方がありますが、自動車部ではイメージしやすいように『低燃費レース』という呼び方を採用しています。


ここで、燃費を良くするためのポイントを簡単に紹介します。
燃費には、運転の仕方、空気抵抗、転がり抵抗、エンジンの熱効率が大きく影響します。


運転について 必要以上に高い走行速度で走行すると、空気抵抗が大きくなり燃費が悪くなります。加えてステアリング操作も重要で、必要以上にステアリング操作をすると制動作用が発生するため燃費が悪くなります。


空気抵抗について 走行速度に影響を受けることは前述しましたが、その他にも、前面投影面積や車体形状にも大きく影響を受けます。よって、車体形状は流線形を基本とした滑らかな形状、前面投影面積は限りなく小さくといった車体が理想です。
ファンシーキャロル(広島)の車体は、前面投影面積が小さく素晴らしい車体だといつも感心させられます。


転がり抵抗 タイヤの転がり抵抗は燃費に大きく影響します。特に、走行速度が比較的低い低燃費レースにおいては空気抵抗よりも転がり抵抗のほうが大きいのではないでしょうか…(競技車両にもよりますが)
タイヤの転がり抵抗は、タイヤの性能、空気圧そして車体重量に影響します。タイヤの性能を向上させることは我々では困難ですが、空気圧はメーカの推奨気圧まで圧力をかけます。車体重量はできるだけ軽くなるように、ドライバーをはじめ必死に頑張っています。


エンジンの熱効率 エンジンは熱エネルギを仕事に変換する機械です。よって、熱効率が高ければ少ない燃料で大きな仕事をするエンジンであるといえます。熱効率は、圧縮比や空気過剰率(≒空燃比)、噴射時期(点火時期)、回転速度などに大きく影響します。エンジン試験と調整・改良を積み重ねが重要となってきます。また、熱効率が高い回転速度を積極的に使えるようにギヤ比を調整することも大切です。


以上、4つのポイントをしっかりと実践できれば、必然的に記録は向上しています。しかし、実際にやってみようとしても、時間、エネルギ、資金が必要となります。








ちょっとここで一休み…

前述の4つのポイントですが、実は普段使用している自動車でも実践できるものもあります。

 ●タイヤの空気圧は月に一回チェックと充填を心掛ける。
 ●必要のない荷物は積まない。
 ●急加速、急ブレーキ、急ハンドルは避ける。
 ●使用しない時はルーフキャリアを付けない。


どうですか?もしかしたら燃費が向上するかも知れません。


もう少し、低燃費レースの競技内容について詳しく知りたい方に…

規定距離Lを20km、規定時間を48分とした場合、平均速度は25km/h以上となります。まず、スタート時に燃料タンクを満タンにし燃料系統の重量Aを測定します。そして走行を開始しますが、加速時のみエンジンを始動し、後は惰性で走行します。競技中は、加速走行と惰性走行を繰り返して規定時間内に規定距離を走行します。走行後、再度燃料系統の重量Bを測定し、走行前と走行後の重量差と燃料の比重より燃料消費量Wを求めます。その結果、燃料消費重量Wが16g、比重γが0.80だと仮定すると、燃料消費量Vは20mLとなり1リットルあたり1,000km走行したことになる。燃費消費率Z(ここでは1,000km/L)が記録となります。


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